今日まで好きでいて良かった

アイドルを応援するのって、楽しい

2番目に好きなアイドルの話

女性アイドルが好きという記事を書いたが、実は男性アイドルでも好きな人がいる。

その人は全くの無名と言っても良いほどのアイドルグループに所属している地下アイドルだ。そんな彼を好きになって2年ほどが経った。ので、彼のことにも触れて行こうと思う。便宜上、女性アイドルをMちゃん、男性アイドルをS君とする。

 

Mちゃんの現場は色々あって完全に1人で行っているが、S君は友人に引き込まれたこともあり、ほとんどの現場を友人と一緒に行っている。

彼を好きになったキッカケはめちゃくちゃ簡単だった。初めて友人に連れて行かれた現場のライブ中に目が合った、ただそれだけ。

人が人を好きになるのにそんな大層な理由なんて要らないんだ、といい年こいて気付くキッカケにもなった。

ファンサ厨かよって思われるかもしれないが、イケメンと目が合ったらニコって笑ってくれるんだよ?そんなの好きになっちゃうでしょ!!

 

でもS君を好きになって思ったことは、やっぱり私はMちゃんが最高に好きだってこと。

 

別に彼がMちゃんに劣っているという訳ではない。というか性別も違えばアイドルとしてのタイプも違うし、何より規模が大きくかけ離れている2人を比べること自体無意味なのだ。

それでも私の中で1番はMちゃんでしかあり得ない、といつも思っている。

 

S君に「Mちゃんが1番だから、S君は2番だよ」と言ったことがある。

 

言うべきか迷ったし言わなくても良いことだったかもしれない。でも、それでも今の私の人格の半分を形成してくれたのはMちゃんなので、私はそれをどうしても彼に理解して欲しくなってしまったのだ。

それからもちょくちょくS君とはMちゃんの話をした。しかし、少し前にMちゃんの現場が忙しくなってしまい、S君に会いに行けない時期があった。

さすがに「本命が忙しいからこっちには来れないよ!すまんな!」などと言えるはずもなく、ひっそりと月に1回くらいS君に会いに行って、とりとめのない話をした。

そしてMちゃんの現場が落ち着いた時に、彼にそのすべてを話した。私としては「これからはもうちょっとこっちの現場にも来るからね」ということを伝えたかったのだが、その話をするためには何故現場に来なかったかの話をしなければならない、と思っていた(実際はそんなことないと思うけどその時はこう思い込んでいた)

 

彼は当然「無理しないでね、ありがとう」と返してくれた。完全に自己満足に浸っていた私は晴れ晴れとした気持ちで帰路についた。しかし、その翌週S君に会った時衝撃的なことを言われた。

 

「この前の○○さんの話、他のメンバーにもしたんだ」

 

は???????何で??????

彼はグループアイドルに所属しているものの、私はゴリゴリの単推しのため、他のメンバーに認知されていない。(正確には接触に行かないので確認する術がない)

当然「え、何で?」と聞いた。彼は何でもないように「だって感動したから!」と言ってのけた。

 

自分のヲタクが他のアイドルを必死で応援していた話を聞いて感動した????

 

彼のすごいところはそれが打算や裏など何もなく、本当に心の底からそう思っているところだ。いや、お前に何が分かるんだよって言われるかもしれないが、彼はそういう計算が出来る人では無かった。

 

彼に「○○さんは本当にMちゃんのことが好きなんだね」と言われて、私は自分の6年間が報われたような気がした。

別に何か見返りを求めていて彼女を応援していた訳じゃない。ステージに立つ彼女は誰よりも輝いていたし、その姿を見るためにお金と時間を使うのは楽しい。

それでも、同じ『アイドル』という括りに立つ彼がそう言ってくれることは、私にとって本当に嬉しいことだったし、私のドルヲタとしての推し方が「間違ってない」と言われた気がした。

 

実際に彼はそんな深いことを考えていないともちろん分かっている。

でも彼の優しさに触れたことで、私はより一層彼を推していきたいと思うのだ。